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更新はゆっくりです。いつか誤字脱字も直して詩集を出したいです。
1日
カイロの中の鉄が熱を持ち出すのを感じながら
野外で上映している映画を車内の中で見ていた
車の中でカップルがいちゃついている
私はホープを吹かしている

2日
カミソリソングがお前の感性をズタズタにする
鋭い刃が私の体を裂いた時に
内側から散文を撒き散らした

3日
奇術で各国の妻と呼ばれる人たちが
身体の一部を切断されて障害者になった
夫婦の愛が試される
乗り越えられない夫婦はそのまんま

4日
とある砂漠でE.Tが掘り起こされた
どうやって遊んだら良いか分からない
聖夜の子供達を傷付けたゲーム
自転車で空を飛ぶ事も無い

5日
バミューダトライアングルに飛び込んで
跡形なんて残さないで死んじまいたい
海中に沈んで、やがて溶けだして
私は海の一部になりたい

6日
外は乾いた音がしていた
生命の潤いは何処へ行ったのだろう
どれも老いて朽ちようとしている
色もすっかり褪せている

7日
クリスマスツリーにはキラキラは飾らない
色彩に溢れた臓物、骨、筋肉を装飾する
これは君達で作ったんだ

8日
太平洋戦争で行方不明になった戦闘機が
何十年という時が経ち不時着した
操縦士は既に白骨化していた

9日
障害者に生まれて来た時に
私は自分自身に負けないでいられるだろうか
偏見、不便、嫌でも来る毎日に
笑って過ごす事が出来るのかな

10日
ごめんね…と謝った時
やっぱり返事は帰って来なかった
もう許して貰えないんだろうね
まぁ、それでも良いんだけど

11日
心を脳で感じ取るよりも先に
胃腸は素早く行動を起こす
ほら、段々お腹が痛くなって来た
負荷が私を押し潰そうとしているの

12日
この漢字は良い感じ
この漢字は悪い感じ
バッテリーは馬通照利だと思うの
どんな感じ

13日
離れ離れの双子がまた巡り合うには
どれ位の時間が掛かるのだろう
再び出会った時に傷は一緒なのかな

14日
直ぐ食べるつもりだったのに
原因不明のモタモタで何時の間にか伸びていた
出汁を吸っている筈なのに
何だか味がぼやけてしまっている

15日
観光バスに乗っての長旅
何も無ければ景色を楽しめたのだろうけど
腹痛や、車酔い、便意、尿意が遅い
阿鼻叫喚のバスはパーキングを目指す

16日
もしもし、あー私だけど
この間の紙細工のお城なんだけど
やっぱり雨が降ったせいで
ふにゃふにゃになっちゃったんだけど

17日
なんでだろうね確率は低いというけれど
飛行機や雷はそうなりそうで怖いんだ
人に殺されるのは0.03%
それよりもずっと低いのに

18日
東京に出て来たのは良いのだけれど
何処へ向かえば良いのか誰も教えてくれない
心も触れていないから通じ合えない
皆が私を空気の様に扱う

19日
日本から初めて独りで宇宙へ
賛成や期待よりは反対や失敗
そんなのを望む人が多かったなぁ
さぁ、月に文明を作るとしますか

20日
シーランカンスになった
ネットの海を泳いでいる
肉体はとうの昔に死んでしまった
ここでは後何年生きてられるかな

21日
遠距離恋愛をしていると
バスケットボールの距離が遠くなった
続いている内に3Pの名手になったけど
会えないのが辛いんだ

22日
労働組合に駆け込んだ
だけど目の前では鞭を撃たれ
暴言を吐かれながら働く職員が居た
助けて下さいと言えず引き返した

23日
一億円のテレホンカードをもらったけど
私は全く嬉しくない
公衆電話で誰かと話す事なんて無いから
この先もずっと…ずっと…

24日
学校給食が懐かしい
昔此処でベラベラ喋りながら食べてたんだよな
最近は給食を食べれるサービスが出来てるらしいけど
あの時を超える味は無い

25日
スケートの楽しさが分からない
曲に合わせてクネクネして
回転ジャンプが沢山出来れば良いんでしょ?
此処に書いた事は人前では言えない

26日
プロ野球で応援する人達が羨ましく思う
私はそこまで誰かに期待を掛けられない
自分の事だけで精一杯だから

27日
ピーターパンは大人になっても返してくれなかった
子供とは子供が作れないからだそうだ
どうして私が良いのかを聴いたら
なんか、好きだからだってさ

28日
身体検査をしたら私はどうやら宇宙人で
サイボーグで、幽霊で、ついでに男だった
そんでもって神様だったし、概念だった、世界だった

29日
シャンソン歌手が歌っている
あの曲の歌詞は出鱈目だった
だけど多くの人を魅了して泣かせた
メッセージは要らない

30日
地下鉄の風を切る匂い
人工の灯りが冷たい視覚を照らす
この車両は私だけが乗るみたい
そして私だけが次の駅で降りる

31日
私は日付が変わる頃にまた振出しに戻る
だけどそれまでに培ったものは変わらないと信じてる
いつか王子様がそんな私を見付けてくれて
本当のお姫様に変えてくれると信じてみる
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1日
寿司屋で玄米茶を飲みながら、時々泡盛を飲んだりもした
そして灯台には点字で古典の一文が隠されている
犬だけがそれを知っている

2日
蛇と薔薇の入れ墨は足首から太腿へと延びる
昔の過ちは動脈をなぞっているから消せない
私は黒タイツを履いてそれを隠す

3日
ゴジラが産まれたこの国の未来は
レコードの中に組み込まれている
私はそこから流れて来たメッセージを聴き
変身ペンシルを輝かせた

4日
不良品や紛い物に溢れ返って
本当の価値って何なのかなとなって来た
消費者センターはそんな私を見るなり
サンプル品だと言った

5日
電報が雷になって私は届いた
それは私の体を激しく流れた
感覚で何をしなきゃいけないか伝わった
急いで雑誌広告の連絡先に電話した

6日
アパートの中でお見合いパーティ
405号の彼が素敵だった
だけどまだまだ部屋はある
一緒に住みませんかは早過ぎる

7日
鍋には脳味噌が詰め込まれ
知恵が出汁となって溢れている
食べると知識がぐっと入り込む

8日
レントゲンで世界がX線を浴びている
歩いている人は皆骸骨ばかり
通り魔が刃物を振り回したけど
それは肋骨の間をスカスカ擦り抜けるだけだ

9日
数日ぶりに帰ったこの部屋は
窓も開けていなかったから
空気が死んでいた
喚起して外の空気を入れる事で蘇生させる

10日
エレベーターの中に地球一個分の広さ
これから最上階へと向かうらしいのだが
扉の向こうにはどんな未来が待ち受けているのだろう

11日
下駄を履いてサッカー、靴下をちゃんと履いている
ポッキー&プリッツの様に接近する唇
鮭、チーズ、もやし、ピーナッツ、きりたんぽを煮込んだ鍋
鏡の裏の煙突は一本足りなかった

12日
皮膚の傷や皺はその人の歴史
苦労の無い幸せな人は潤いが有って
無駄や徒労が多かった人生だと渇いている
そんな風に思いたいだけ

13日
別れの挨拶を済ませた
これから遠くへ行くのだ
部屋の物は片付けた
多分、もう帰って来ない

14日
パチンコに溺れて、一文無しになり
消費者金融からお金を借りて追われる日々
そんな私をとある医師は救ってくれた
今、私の体は集金マシーンとなっている

15日
着物を着たあの子、夜空を舞う天女みたい
かまぼこや昆布の香りがする町
潮風が鉄の飾りを錆び付かせる
言い残すには丁度良い日

16日
幼稚園の頃の記憶が無い
自分も経験した筈なのに
どうして忘れてしまったのだろう
楽しかった思い出の筈なのに

17日
将棋からは色んな事を学んだ
一歩一歩、意味を持って行動する事
失くしたもの手に入れたものをどうすべきか
そして何より考える事を学んだ

18日
ジャスラックが支配した近未来
口するもの、書いたもの全てが違法に当たる
だから肉体言語が流暢になった

19日
緑のおばあさんが徘徊する
保護者が起こりながら連れ戻す
あなたにはこの世はどんな風に移っているのだろう
聞いた所で返事は無い

20日
ホテルムーンサイド
ホログラムの光彩で月が浮かぶ
外は冷たいけれど
毛布は必要としない

21日
インターネットで動画鑑賞
フライドチキン食べながら
こってりとまったりとした休日
これでいいの?と私の中で誰かが問う

22日
寂しいと感じないのは
きっと動物たちが必要としてくれるから
きっと夫婦でいられるから
命に囲まれているから

23日
実はこの世界はゲームである
そのことを僕以外は知らない
僕はバグで偶然知る事になった
不幸なNPCである

24日
これ以上の進化は望めなかった
果ては存在していたし
限界はとうの昔に通り過ぎた
人類は神になってしまった

25日
ハイビジョンの情報が
五感を刺激して
眠りこけた六感を呼び起こす

26日
このペンで描いたものは動き出す
これから沢山の動物を壁に描いて
サファリパークを創る

27日
ノーベル賞を貰いたい
ただ貰うんじゃなくて
何かを成し遂げて
出来る事なら文学賞

28日
太平洋を鯨に乗って渡る
水色の街はずっと向こう
君を連れ戻す為
私は向かう

29日
議会では下らない事を話している
その間も社会は回っている
服装がどうとか野次を飛ばしている間も
私達が社会を回している

30日
カメラには若い頃の君が閉じ込められている
奥の無い、狭いその中で
絵画をのまま拘束されている
1日
コーヒーでも飲もうかと思うと
香水のきつい女がそれを嫌がった
私はそれから逃げる様に
眼鏡を外しぼやけたデザインを眺めた

2日
望遠鏡で覗いた月は
その中にスッポリ納まってしまって
何時もよりも何だか小さくなっている様だった
私はガッカリしながら望遠鏡から目を離した

3日
登山していると今まで背負って来た物
全て下ろして楽になりたいなと思う
そして山頂に着いた時
転げ落ちる様に下山したいと思う

4日
天使の里親を探している
だけどこの奇妙な生き物を誰も飼いたがらない
羽が黒くなり角が生えだしている
悪魔化が始まろうとしている

5日
レモンプールでビタミンCに溶けたい
時刻表を確認して隣町へ向かう
町は堅苦しい音楽が流れていた

6日
あなたの国はやり方を教えて物を与えても
何もせずに売ってしまって苦しいと言っている
もうそんな国は滅んでしまえばいい
どれだけ協力しても形にする事が出来ないのなら

7日
死んだ筈のあなたが居るミステリー
意識が戻ったら家庭を築いていたミステリー
身の回りが違和感で包囲され
私は謎に身を置く事になる

8日
木漏れ日を避けながら歩く彼女は
まるで踊っているかのよう
骨と骨を連結する関節が滑らかに動く
僕は怪我をしないか心配な目で見守る

9日
トラックの中には利用方法が不明な道具ばかり
それを明日の朝までにそれを各地へ届ける
サンタにでもなった気分だ

10日
ドラムを打ち鳴らしたみたいな星空
何だかんだ眩し過ぎてサングラスが必要さ
缶詰に幾つか入れたら
明かりの少ない所に放ってあげるんだ

11日
去り際にウィンクされた
それは僕の胸に飛んで来たから
銀河鉄道に乗る事になってしまった

12日
オール電化の家は停電に弱い
今夜はとても冷えているから
物置から石油ストーブを取り出した
壊れてないかちょっと心配だけど

13日
君と過ごしたこの部屋ともお別れ
今は綺麗に片付いているけど
何処に何があったか鮮明に覚えている
その中で君がさようならと言った

14日
鉄道に乗る事を勧めている
写真を撮る為にに車で移動して
花を潰して居る様な奴は
脱線した電車に轢かれて死んで終えばいいのだ

15日
今日も生きてられるのは
誰かに助けてもらえているから
その事を忘れずに感謝して過ごして行きたい

16日
この灰だけの世界からもう抜け出せそうにない
食料もとうとうこの飴だけになってしまった
これを最後まで残したのは
自分でも分からない

17日
カラオケでお気に入りの歌
誰にも気を遣わずに一人で歌えるのは
とても心地の良い事だ
もう喉が潰れてもそれすら快感だ

18日
輪廻みたいなフラフープは土星の環
ミニスカートの中にある秘密
統計学で導かれる今後

19日
バーゲンセールで大安売り
私は自分の値段を下げた
すると多くの男が私に群がり
私を嬲り、貪り、しゃぶり尽くすのだった

20日
髪が抜けたのを集めて
筆や箒にしていました
新聞広告には関心の無い物ばかり
大きく載っていました

21日
小さな灯りが集まる
それは大きな蛍となって飛行する
あれは戦争で命を落とした人達の魂だ

22日
スカイダイビングしながらの結婚式
パラシュートは開かないまま
アニメだったら此処で奇跡が起こるのに
もう地上まで後僅か、間に合わない

23日
電話先の男は何かを必死に伝えようとしたけれど
私は全て繋がって聞こえていた
彼は青森出身の未来人で
私に起きる出来事を知らせようとしているのだ

24日
書いていた文が取りになって空を飛ぶ
それは誰かの元へ届くのだろうか
それとも雨が降って流されてしまうのだろうか

25日
私がリクエストしたのは
チェリーを復刻させる事
ホープを存続させる事
栄養満点の煙草にする、それだけだ

26日
サーカスがやって来た
子供達は中に入ったきり帰って来ない
皆、ピエロにされてしまったのさ

27日
読書をするには良い雰囲気だ
私は世界一長い葉巻を吸いながら
一日中、活字を追いかけて行った

28日
彼は何度言っても速記をする様な汚い字は直らなかった
甲骨文字を眺めているようである
だけど人類の歴史よりも不快感を感じる

29日
ホームビデオには幼い私が居た
今の私からは想像の付かない燥ぎぶり
どうしてこうなってしまったのだろうと
見ているのが辛くなり止めた

30日
初恋はとても辛い物だった
胸のドキドキ、上手く喋れない
一喜一憂の情緒、天邪鬼な態度
まるで精神病だった

31日
日本茶には詫び寂が入っているそうだ
私はそんなのお構いなしにがぶ飲みし
飲み飽きたら捨てた
作法なんて知らない
1日
良く分からないまま何かにサイレンが鳴り
良く分からないまま防災訓練が始まった
良く分からないまま点呼して、お疲れ様の豚汁を食べて
良く分からないままその日の午前は終わった

2日
宝くじで高額当選するお呪いとして
腐った牛乳を沢山飲んだけれど
私のお腹はかなり丈夫に出来ているようで当たらなかった
そのせいか結局、くじもさっぱりだった

3日
ベッドで寝たきりの弟が今度手術を受ける
自信を持って貰う為にホームランを打つ約束をする
プロ野球じゃなくて草野球だけど

4日
クラシックを聴いて心を落ち着かせようとしたけど
こんなにまったりしてて良いのかと焦燥に駆られた
私は最後まで聴くのを止めて
ハードコアパンクで自身を鼓舞した

5日
国民栄誉賞を貰った
私の書いて来た詩が評価されたのだ
だけど彼等は私の詩の価値は分からない
だって私ですら分からないのだから

6日
黒い人影が家に住み着いてる
それは廊下を渡り、階段を上る
そして妹の部屋へ入って来る
ノックもせず擦り抜けて行くように

7日
クリーナーで剥された汚れは
此処に俺達は居るんだって存在証明だ
殺戮のブラシで擦られて
零の歴史にまた戻る

8日
ニューヨークへ旅立ったあいつは
ビッグになれず小さくなって帰って来た
あいつは常に人の視線に怯えていて
何があったかは教えてくれなかった

9日
温泉でくつろいでいると
救急車みたいなチョロQがやって来た
倒れた老人の意識を確認する為
九九を言わせてる途中で死んでしまった

10日
自殺をするには丁度良い朝だ
だけど君の後を追うのは止めたんだ
もし僕がこの先死にたくなったら
僕をぼろ糞に叱ってくれないか

11日
公衆電話を使って今、警察に相談している
私はストーカーの被害に遭っていて
自宅の至る所に盗聴器を見付けてしまったのだ
もしもし?と私が訪ねると、やっとお話出来るねと返って来た

12日
宇宙は子供描いた架空の地図
宇宙は何処かで風が吹いている
宇宙は母親の羊水と似ている
宇宙は私達をちっぽけにし、繋がっていると錯覚させる

13日
法は私達を守ると同時に裁くものである
それは何処へ行っても同じ事
法から外れたアウトローだって
その中に掟が有って、守れなきゃ裁かれる

14日
男の子が今日はチョコを配る日だなんて
誰に聞いても知っていなかった
そんな事より、この先のハロウィンで
どんな格好をしようか頭でいっぱいだ

15日
生まれた時に老人の姿だった人が、青年の風貌の時に言った
僕はどんどんこれから若返っていくだろう
そして、色んな事が出来なくなって死ぬ
置いて死ぬ人と何ら変わらないだろうと

16日
馬の走る姿が好きだ
力強く前に進むことは
生命力の象徴だ
私は元気が無い時、競馬場で元気を貰う

17日
モノレールに乗って都会の景色を見ていると
何だか近未来を感じる
そのうち車も空を走ったりするんだろうけど
私はそれまで生きていられるかな

18日
しまくとぅばって言葉が私の生活を蝕む
至る所でこの言葉は使われていて
皆は意味を知っている
私だけが知らなくて、聞いても誰も教えてくれない

19日
あなたの苗字になったら占いだと最低ね
あなたの苗字になったらちょっと揶揄われそう
あなたの苗字になったら運命が変わる
それは確かな事

20日
巨人が私の乗っているバスを掴んで
お手玉みたいにクルクル回す
車内で空と地上が混ざり合って
曖昧に満たされてく

21日
ファッションショーで未来人、古代人
そんな格好の人達が向こうからやって来て
思うがままにポーズを決めて帰っていく
私はそれより煙草の箱のデザインが変わったのが気になってた

22日
孤児院の子供達は
何れ私の元から去っていく
私は本当の母親ではないけれど
その時まで本当に愛情を込めて育てたい

23日
大事にしていた万年筆は
使わずじまいで一万年の時が経っていた
君に再び手紙を書こうと思った時
インクは中で化石になっていた

24日
何度目の清掃になるのだろう
埃1つ転がっていない世界は
潔癖で神経質になっている
常に気を使った日々を私達は過ごしている

25日
10円で食べられるカレーは
スプーンの上に盛られていた
私はそれをペロリと平らげる
うん、安くてもカレーはカレーだ

26日
ワープロ50段の私は詩を書く時
光の様な指さばきを披露する
その音は一本の線のように聞こえるが
細かく言葉を刻んでいる

27日
世界中を観光してみたけど
何処もテレビで見ている時と変わらなかった
最初は少し感動するけど
直ぐに別の場所に行きたくなった

28日
パソコンという世界がある限り
私という情報は保存されている
私はネットのシーランカンスになって
忘れられた、誰も検索しない海を泳いでいる

29日
招き猫に付いて行くと
車が泥を撥ねて行きコートを汚した
近くにあったクリーニング屋を利用しようとした時
あなたと巡り合えた

30日
クレーンで誰かが今日も連れ去られる
正体不明のそいつは相当の凄腕で
一度も捕らえた人を落とした事は無いし
狙いを外した事も無い
1日
水面に浮かぶ都を観光
パイン味の煙草で肺を染めて
水底トンネルから魚の泳ぐ空を見上げた

2日
博多人形はパンツの中にハーブを隠し持っていた
人形ハラスメントを受けていた時に
偶然薬の売人と出会ったそうだ

3日
蜂蜜を照り焼いた黄色い砂浜は
風の香りが甘ったるく
ビーチサンダルで蹴る様に掘ると
濃厚な蜂蜜が湧き出る

4日
深い霧の掛かった橋の向こうへ渡る人はいるが
此方へやって来る人はいない
きっと向こうは楽しい事だらけなのかな
何れにせよ、帰らぬ人が増えている

5日
小さな箱の中はハードコアに満たされる
割れた音をかき鳴らし
公転を忘れた惑星の様に暴れ
傷つきながらぶつかり合う

6日
ハムを食べている
これは何かの肉を加工したものではなくて
最初からこういう生き物らしい
最近、魚の切り身って生物も発見されたらしい

7日
バナナの花が咲いている
自力で開く事は出来ず
動物の力を借りて開花するそうだ
なんとも他人任せな生存戦略だろう

8日
屋根の上で寝転がっていると
近くに生えている樹の葉っぱが取れた
それはヒラヒラ私の口元に落ちて来て
緑の髭を生やさせた

9日
野球で疲れた体を癒す為に
マッサージ店で解すことにした
店はツンとする液体に塗れていた
どうやら老廃物が沢山取れたそうだ

10日
この細い道の先には
小さな宿がある
そこに住んでいる娘の
ハートの付いた帽子が風に乗る

11日
スポーツ中継で野次馬が
カメラに向かってピースサインを送った
全国にそいつの顔が流れたが
あれがどんな奴だったか誰も思い出せなかった

12日
私達に刻まれたこの国の歌は
純粋な日本人が居なくなったら
誰かが代わりに歌ってくれるだろうか

13日
大した事は無いのだけれど
何かがあると深読みしたくなった
すると世界はくるりと裏返って
怪奇を覗かせた

14日
思い付いた事が誰かの物にならない様に
私が何もにもならない様に
これからの人生は特許を取っておこうと思う

15日
世界中の争い事が無くなった
怒りと悲しみと血と爆発の日々は
この先は再生するだけ
跡形も残さず

16日
ずっとずっと忘れられない女子大生が居る
禁煙された施設では常にココアシガレットを口に咥えていた
あの甘く、薄いミントの香りを漂わせる彼女の名前は…

17日
パイナップランチャーで撃墜する
木っ端微塵の人の臓物に砕けたパイナップル
俺はそれを見てから酢豚にパイナップルがあると食べれない

18日
避難警報みたいなサイレンが球場から鳴る
蝉の声よりも大きな音だ
これから青春に捧げた想いと時間をぶつけ合う
そんな高校野球が始まる

19日
バイクに乗って旅に出た
日本には美しい場所が幾つもある
私は小さなメモ帳を携帯して
そう感じた場面で立ち止まり詩を作る

20日
剥げた頭に蚊を乗せて血を吸わせてもらう
古い血を吸ってもらい、新しい血を体内から生み出す
更に痒くて頭をゴリゴリ掻く事で
発毛を促進させるのだ

21日
献血の流れた噴水は
動脈の出血の様に見える
どんどん色濃くなるその中で
目的を無くした酸素と栄養の運搬が行われる

22日
卑猥なちんちん電車が
勃起しながら走行している
レールの上でまんまん電車と出会い
ドラマを作る事も無く連結し子供を作った

23日
燃える城の幻を見て
互いに斬り合って死んだ白虎
その時の意思は時代と共に薄れ
千円の木刀となって売り捌かれる

24日
大噴火して逃げ惑う群衆の中
私は山頂に龍の頭を見た
生命も同時に溢れ返り
新興宗教が幾つも出来た

25日
即席ラーメンを食べていると
頭の中がくすぐったくなる
髪を切っている時には背中がくすぐったくなる
こんな人、私以外に居ないだろうか

26日
友達のやっているパワプロを観戦している
こうやって酒を飲み煙草を吸っていると
父親が何故野球を見る時にそうしていたのか
何となく分かる気がして来た

27日
寅さんは男は辛いと言うけれど
女だって辛いんです
男女がどうってより人生が辛いんです
1匙の幸を何処で舐めるかなんです

28日
バイオリンを弾く貴女の手首
横に流れる真っすぐな切り傷
その手首はどんな音が鳴るのだい
血の調べを教えてくれないだろうか

29日
焼肉を皆で囲んで食べている
網目を潜り抜け溶け出す脂
見捨てられた肉は救いの手を差し伸べられ
黒焦げになるまで横たわっていた

30日
冒険家になって色んな所に行って
絶景とか財宝とか沢山見て来た
そんな俺だけどお前が一番そそるんだ
お前の中を冒険して命を落としたい

31日
野菜が足を生やして繰り広げる逃走劇
村人は包丁を持って追いかける
逃げ延びたある一組の野菜は
ヒッソリと山の奥で暮らした
1日
国民安全は童謡の中に刷り込まれている
更生保護の象徴は建築物の柱の中にある
ナビは全てを知っているけど教えてくれない

2日
高級たわしを古びた匂いのする商店街で見つけた
それは毛が無く亀の甲羅の様であるが
多くの人が住んで重ねたこの部屋の汚れを
あっという間にピカピカした

3日
波に乗ったままサーファーは
その勢いで通天閣を潜り抜ける
塩の飛沫はスパイスとなって
ソフトクリームに降りかかる

4日
瑞々しい梨の誘惑に負けて
下品に口を開いて齧る
果肉が歯で砕かれ咀嚼される音が
私の耳から脳に入り込む

5日
穴に入ったまま出てこない子供に
江戸切手を貼った手紙を落とした
数日後ポストにはあの子からの返事があった
どうやら灯りを持っていたみたいで、悪口を書いてるのがばれたらしい

6日
今日は戦う事は止めましょう
そう決めた日はとても静かだ
お店でクレームを言っていた客は
ゼロ戦部隊に問答無用で射殺された

7日
カルピスの皮は味が薄いね
そんな事を言いながら冷やし中華を食べている
浴衣にポニーテールの彼女は
この夏だけの生き物なんだろうな

8日
ナンパされて気分が良くなって飲んだ後
頭痛で目覚めた朝には
ホテルで裸の男女がポツリ
私は生きていて、相手は死んでいた

9日
ジェットコースターの様に
一生が過ぎて行く
立ち止まってみたくても止まれなくて
それが何だったのか分からないまま通り過ぎてしまう

10日
私がウルトラマンになったとしたら
3分の間に怪獣から人々を救えるのかな?
自分の事で精一杯なのに
ハヤタさん、どうして私なんですか?

11日
世界の人口が増えている
まるで手を付けられる事の無いラーメンみたい
でも、敢えてそうされているのかもね
何時か箸が空を割り、ずるずると私達は啜られるのかも

12日
人間ドックの結果は
γ―GTPと高血圧がちょっと悪いだけだった
だけど先生、何だか具合が悪いんです
それに不安な気持ちが何時までも晴れないんです

13日
オカルトな話は人から人へ伝染し
引き寄せの法則により形となる
嘘は真になった後
再びまことしやかに囁かれる

14日
求人広告には1か月で100万稼げると書いてあった
どうやらとある部屋に住んでれば良いらしい
何だそんな事かと思っていたけど
突如借金を背負う事になり地獄の1か月を過ごす事になった

15日
ファミコンでやった筈なんだ
猫がUFOに乗って来るゲーム
皆で燥いでやったのに、誰も覚えていないし
物置にカセットも無いんだ

16日
駅弁をのんびり食べている間に
私の体は肥えながら幾つもの県を跨いだ
変わる景色を窓から見る事も無く
私は宮城に到着した

17日
君の住んでいる東京は人が多過ぎて
何だか息苦しくて見上げるけど
今度は見下すビルに圧迫感を感じて
私は逃げる様に田舎に帰った

18日
光化学は空を明るくして
七色の雲が七色の夜に浮かんでいる
公害も悪い事ばかりではない
不覚にもそう思ってしまった

19日
女性大臣が女性の為の政治を行った
レディーファーストを履き違えた様な政治
男は本当に人間ATMの様になり数年が経った日
政治は瞬く間に感情的で腐敗した

20日
働く青年は、修学旅行に来ている学生の姿を見ていた
自由行動を取らされているのだろうか
食べなれた味が置いてあるハンバーガーショップで
きつい政府を脱いでTシャツ姿で寛いでいた

21日
自然公園はジャングルとサファリパーク
迷子になった人々に捜索願が出されるが
先住民族に襲われて殺されたり
猛獣に噛み殺されたりしている

22日
円周率が完結する日には
1繋ぎの大秘宝が見付かったりするのかな?
下駄を履いて歩いてそんな事を考えていると
誰かが散らかしたナッツを踏みつけてしまった

23日
矢文が沢山飛んで来た
私はそれを読まずに避け続ける
書いて有る事は読まずとも分かっている
米騒動を引き起こした果たし状だろう

24日
劇画みたいになった私達は
大した事ない動作にもオーバーリアクションが求められる
こんな日々が続くのと思うと私は疲れてしまいそうだが
最近顔を動かしてなかったから良い機会とも考えている

25日
最高気温がこのかき氷を美味くする調味料だ
この焼け爛れ、焦げ付いて、溶けだしそうなこの身体
原型を留めさせようとするリレーが堪らない

26日
幽霊になって此処を彷徨うのはもう疲れた
誰にも相手にされず触れる事が出来ない
私は過去の人だからいい加減この時代を来世に
次へ向かうべきなのかも知れない

27日
口から土に向かって吐き捨てたスイカの種
いつの間にか芽を覗かせていた
誰にも手をかけられず育ったスイカは
とても逞しくなりそうだ

28日
冷蔵庫には死んでしまった恋人を凍らせている
地名がフルネームの彼女だった
朝起きてたら冷たくなっていた
だけど温められないから更にこうした

29日
電話が無いから始めた無線
金曜日の夜八時だったのに
今日は君からの声が入らなかった
あれからずっと入らない

30日
とても酸っぱいという梅干しは
かなり真っ赤な色をしていた
口にすると顔が凝縮して
やがてそれはブラックホールを発生させる

31日
かつて放った木霊が帰って来た
蓄音機で音を食べていたらしく
その体は大きく喧しい音を出していた
1日
怪電波が人権擁護をしなさいと頭の中に飛び込んで来る
その電波の影響により天気は歪み、写真はずっとネガのまま
氷はずっと解けなく、真珠は何時までも黒いまま

2日
路地に落ちていた悲しみは
誰かの誰かに対する裏切りによるものだった
それを掻き集めて出来た人は
表の無い黒い影の塊で、誰にも心を開けないでいた

3日
雲仙普賢岳にムーミンは住んでいると聞いて
私は山登りの仕度を始めた
測量機を持ってなるべく楽な傾斜を歩いて目指そう

4日
虫の知らせが届く、それはザワザワとした音ではなく
鳴き始める蜩の様な音だった
私は気配のする方角に体を剥けると
虫が唾を垂らしながらその先へ疾走していた

5日
私の住んでいる環境は大きく分けで三色に分けられる
空と海の青、森林の緑、そして街の灰色
熱気球に乗って見下したこの場所に
もう一色加えられるなら、何が良いだろう

6日
男が田んぼで爆音ギターを鳴らすと
蛙のケロケロした歓声が巻き起こる
だけど補聴器を付け忘れた兄の中では
何時までも静寂のままだった

7日
母親大会ではそれぞれ自慢の母親を競わせる
料理、掃除、洗濯、裁縫と幾つか種目がある中
四つん這いになった母親に鞭を打ち走らせる
そんな畜生みたいなのもある

8日
バイキングで好きに盛った皿を国や地図に例える
スクランブルエッグの砂漠、から揚げの岩石、サラダの森
巨人の私はそれを豪快に頬張った

9日
ロックスターになりたかった彼は夢を語るが
現実味の無い話ばかりしていた
未だに目も出ずにバイトをしている彼の眼には
一体どんな風に現実が見えているのだろう

10日
脱線した路面電車が
歩行者天国に突っ込む
血の香りはミルクやラメルの味
轢かれた人々は衝撃で時が巻き戻る

11日
空が破けて雨漏りみたいに
宇宙が地表に、流星の速度で零れる
そんな終末を逃げ場を無くした酸素を吸いながら見ていた

12日
恋人との思い出は
バザーで殆ど売れてしまった
唯一値段を下げても売れなかったのは
過ごした日々を綴った日記だけだった

13日
鉄人の心臓が小さな親切から熱を持ち出す頃
FMのラジオの周波よりも早く
はやぶさはあなたの元へ思いを届ける

14日
旗がポンポンと建っている
病院の中には死亡フラグが幾つも出来ている
私は辛くなって街に出ると恋愛フラグが建っているのに
私の頭には何のフラグも無かった

15日
暑中見舞いを申し上げます
はーいと玄関を覗いてもそこに姿は無かった
暑中見舞いを申し上げます
再び玄関を覗くと、線香の香りがした

16日
無重力の中を漂うと案外、酔いが出て来てしまうから
酔い止めに和菓子が流行している
ケーブルテレビは訳の分からない
シャボン色の銀河を映していた

17日
薩摩隼人のお巡りさんは警棒の拳銃も持たない
ただ、懐には細長く鋭い刀をしている
皆、死を恐れないその姿と
示現流の試し切り位にしか悪を思わない思想に悪い事が出来ない

18日
此処はなんて貧しいのだろう
未来が何処にも芽生えない
そんな所で生きてなんていけない
海の外へ移り住みたい

19日
遺跡の様になったベースボール会場で
元号を朗読すると
その時代の映像が打ち上げ花火みたいに
空を色鮮やかにする

20日
ペパーミントを口にして飢えと渇きを誤魔化す
難民は新天地を目指す間に多くの命が散る
その先に着く頃には2種類の人間が出来る
ペパーミントが好きな奴と大嫌いになる奴だ

21日
無理矢理スナックに連れ込まれて
話したくもない女と話しをしなければいけない
そして無くなる頃に酒を継ぎ足されてしまい
帰る時に5000円も下らない時間に払わなきゃいけない

22日
蟹をボーリング玉代わりに投げる
ツーと蟹は勢い良く滑りピンを全て薙ぎ倒す
その後ピンと一緒に飲み込まれた時
バギバキと砕かれる甲羅の音が耳に入って来た

23日
オリンピックは沖縄慰霊の日に合わせて行われた
幽霊も会場に集まって写真にはオーブが沢山映っていた
日本は金メダルが最多だった時に
米軍撤退をアメリカと約束しているらしい

24日
ドレミと音階を踏みながらUFOが空を飛ぶ
ハーモニーとメタリックが空を埋め尽くす
今日は地球外生命体との記念すべき交流会
地表はミステリーサークルのアートだらけ

25日
この住宅は誰も住んでいない
たまに誰かが入って行くが数日後には失踪している
私はこの家には怪物が住んでいて
人間を食っているんじゃないかと思っている

26日
露天風呂には多くの麻薬が乱用されている
肌から吸収された薬物はゆっくりと体に染み渡り
私の重くなった身体から精神を解き放つ

27日
我々は日照時間を多く得るべきだと
空を覆い隠された地下で演説をしていた政治家が
女性雑誌でフリフリの衣装で表紙を飾っていた
何をしようと勝手なのだが、主張が安っぽくみえた

28日
貿易としてパフェを配るのがブームだ
美味しいパフェを出されると
何だか多少難しい事も上手く行ってしまうのだ
私の見解だと食べ飽きるのは後、一週間と見てる

29日
ビートルズが解散するまでに作った音楽を
私達や他のアーティストが全て形を変えてやっているだけ
そんな事を言われた時にオリジナルは紛い物になって
全ての思考は全て誰かの物になってしまう

30日
トランジスタを脳に差し込むそこに電流が流れて
私は初恋の衝撃を永遠に味わっている
それを人工的だと悪く言う人が居るけれど
天然の愛なんてあるの?
1日
語彙の少ないメーデーは叶わない
扇を扇ぐ時、スズランの毒は空気の束に閉じ込められ
青洲を赤い十字の下で過ごす事となる

2日
交通広告には鉛筆でひっそりと
「社会のレールから飛び出し注意」と書かれていた
歯医者はそれをドリルで削って銀で埋めた

3日
世界の報道が自由になってからは
テレビは段々と鍵さを増していった
残酷なまでにリアルを見せつけるけど
フィクションを求めている我々はテレビを見るのを止めてしまった

4日
ノストラダムスの大予言を信じて生きて来た人達は
エメラルドのラムネを飲みながらその時が来るのを待っている
昔はあれほど来るなと言っていたのに

5日 
薬ばかり飲んでいても健康になれないから
自転車に乗っておもちゃの国へ
私も人形みたいに心が無ければ
病む事なんて無かったのにね

6日
ゴムの中には1億の人擬き
辿り着けない先を目指してもがいている
男はゴムをきつく縛り窒息させ
それをゴミ箱へ投げ入れる

7日
博士が開発した粉は依存性も無く
楽しい精神世界にトリップ出来る代物だが
世界はそれを規制したのだった
覚めた時の現実が余りにもつまらないと知られてしまうから

8日
ゴーヤを食べれるようになった時
少しだけ大人になれたのかなと思ったけど
味に慣れただけで私は大人に慣れていなかった
牢屋の中で胎児の頃から抜けない
丸まった大勢で私は眠る

9日
黒板には落書きのアイスクリームが描かれていた
トイレに行って再び教室に戻って来ると
メイクを決めた女の子がそのアイスクリームを食べていた

10日
コットンで作った巣に愛鳥はお気に召さなかったみたいで
今はコットンと姿形がそっくりな
綿埃が乗っかってしまっている

11日
長良川鵜飼開きは夜に行われた
舟の灯りはまるで遠ざかる過去に居場所を求めている
霊魂のように揺れていた

12日
看護師さんは病室に置いた花を毎日交換してくれる
私は右腕の点滴が空になったので交換して欲しいと伝えたが
もうその必要はないと出て行ってしまった
私は後、幾つ花の種類を知れるのだろう

13日
2文字の言葉がふんだんに入れられたカクテルは
色んな言葉が混ざり真っ黒になっていた
口にした瞬間、愛憎、憂鬱、破壊などが体中を駆け巡ったが
美味を入れたおかげで飲み干せた

14日
温度計の容器を突き破り水銀が飛び出す
猛暑の中で、こんな所には居られないと
その後、水銀は海に飛び込み死んでしまったが
それを食べた魚が数日の間問題になった

15日沖に置かれていた縄が返還されたから
家族でJリーグでも観戦しに行こう
途中で牧場によってヨーグルトを食べて
ストッキングを脱ぎ捨て草原を私は走りたい

16日
旅をしている私は古い友人と会った
故郷の様子はどうだいと私が訪ねると
とっくの昔に滅んだよと友人は言った
終わらせる為に故郷へ向かう途中の話だった

17日
パックに詰められた旅行は8畳をビーチに変えた
遊び疲れたのか、日ごろの不摂生で高血圧が悪化したのか
私は電気通信機で母に助けを求めた

18日
博物館には人類の歴史が保存されている
肌、文化、習慣、伝統、宗教
そして言葉すら違う私達だけど
こうやって親善するには良い場所だ

19日
ボクシングのチャンピオンが今夜勝利の拳を上げた
それに影響された私は常に何かを競うようになり
勝つたびに拳を上げる戦闘狂となった

20日
森林の入り口にはローマ字で名前が彫られた石があるが
風化が酷くて読めなかった
名前の分からないその先へ
価値の重さを計る機械を持ち踏み入る

21日
リンドバーグの翼を手に入れられたなら
恐れを置き去りにして飛び立てたのかな
ビリーヴインラブを聴いた時に
私はふとそう思った

22日
女の子達は生物多様性研究所に連れ込まれ
結びつかない染色体を強引に結ばされ
神様を出産させる実験が行われた

23日
難病に侵されたガールフレンドは
今隔離病棟に閉じ込められて泣いている
僕は予告上みたいなラブレターを届ける
必ず此処から連れ出すとだけ書いてある

24日
ゴルフ場には忘れられたボールが転がっている
本当はもっと空高く打ち上がりたかったのに
そんな願いも叶えられず
林の中で色褪せている

25日
有名になりたい訳じゃないが
広辞苑に乗るような言葉を生みたいと
あなたは目の前の出来事に対して造語を付けて行く
そしてあなたは誰とも話の通じない異邦人となった

26日
ラッキーゾーンに着いた私は
これからどんな幸福が待っているのだろうと
期待に胸を膨らませていたけれど何も起こらなかった
がっかりして次の場所へ行くと殺戮が行われた後だった

27日
ドラゴンクエストをやるのが下手だ
謎もろくに解けず雑魚狩りをしている状態になるから
圧倒的レベルの差でボスを倒す羽目になる
そして世界を救う頃には何時も次回作が発売されている

28日
懲役2000年の男が犯した罪を
最早誰も覚えている者は居なく彼は釈放された
憎まれ続ける事が生きて行く希望であり償いだった彼は
その後間も無くして自殺したのだった

29日
蒟蒻畑で採れたフルーツを二人で仲良く食べる
柔らかく、弾力のある時間が二人を包み込む
昔は色々と言われたけれど
これからも二人で栽培して行きたいね

30日
消費者が使って出来たゴミを無くす為に
この掃除機で街へ出掛けよう
最初は直ぐにまた捨てられちゃうけれど
次第に心も街も綺麗になると願って

31日
世界的に煙草が禁止されてから数年
私は今日ものんびりと煙草を吹かしていた
最初から煙草を吸わない人も皆イライラした時間を過ごしている
一本恵んであげたいけれど没収されてしまうからそれは出来ない
1日
「私達は決して春を売っていません」と
児童福祉の人は嘘を付く
だけど♂♀のストラップを付けて
濁った眼をした子供達はしている

2日
週刊誌ではこの間
野生動物の歯列矯正をしていた歯医者さんが
噛み殺された事件が計画的犯行だったと記していた

3日
うちのシーサーはいんげん豆が大好きだ
むしゃぶりつく姿は可愛いが
その間に不幸は家に上がり込む

4日
健康を考えて朝食のアンパンを止め
脂肪0%ヨーグルトを食べている
整調しながら今日もピアノの調律をする
詩誌がその様子を優しく見守る

5日
伸ばした髪を大胆にヘアカットして
私は根暗な自分にさようならをした
新しい世界へデビューするのだ

6日
北極のど真ん中に聳え立つ
真っ白なお城の中には白熊の王様が一匹住んでいる
私は王様が好物のコンビーフを届けに
橇を滑らせている最中だ

7日
スーチーパイをしている環境が悪いという事で
世界保健機構は末病管理のシステムを導入し
健康マージャンとして再出発させた

8日
忠犬ハチ公を折り紙供養している時
貝を踏み割るタイヤが砂浜を駆ける
ヴィーナスは参考書の中だけで笑った

9日
左官が山の様な大仏を作るのに
多くの意思が世代を跨いだ
フォークは無駄な機能が付いていて
暗闇でスイッチを押せばチカチカト光る

10日
女性がヨットに乗り四万十川から
海の果てにある国を目指す
標識は無いから交通事故ゼロをモットーに安全運転
風の吹くままに

11日
僅かであるが確実に
あなたとの心のメートルを縮められて
僕は表に出さず心の中でガッツポーズをした

12日
世界が初めて宇宙旅行をしたその日
何だか久しぶりに誰かが居なくなる間隔を思い出しながら
地上から見えない宇宙を見上げた

13日
喫茶店でコーヒーを飲みながら煙草を吸い彼を待つ
隣町と明日から合併を巡って、市民同士で争わなければならない
きっと多くの血が流れ死人も出る
隣町に住んでいる彼とは別れの挨拶を今のうちにしたいのだ

14日
オレンジ―の夕方は何時もより
何だか柑橘類特有の甘くて酸っぱい香りがしていた
私と君は丘でタイタニックの名シーンの真似事

15日
布団の上で黒いシミの塊になった人は
遺言を遺す事も出来ず
最後まで孤独なままだった

16日
女子マラソンに紛れ込んでいたオカマは
完走出来ずに逮捕されてしまった
心は誰よりも乙女なのだから
別に走ったって好いじゃないかと思った

17日
恐竜も騒ぐだけでは食べていけないから
ハローワークに並んでいる
時々だけど警備員をしているティラノサウルスを見掛ける

18日
お香が発明された日に
街の至る所で焚かれ出した
ドギツイ香りと煙に呑まれた街は幻となり
煙と共に消え去った

19日
古い紙に月光を吸わせると
1つの地図が浮かび上がる
それを頼りに山の頂上へ行くと
月明かりを加工して出来た石が沢山転がっている

20日
女子大ではフェミニストが占領していて
「これからは女性優位時代だ」と拡声器で叫んでいた
それを下らないとアイドルがテレビで言った

21日
民が解放された
皆、喜んで毎日お祭りを開いている
これからどうしたら良いか分からなくて
誤魔化しているのだ

22日
今日は地球を清掃する日
粗大ゴミみたいな老人や
不良品の子供、汚い大人は全て
この地球から追い払おう

23日
世界の図書館で子供達が読書している
ある子供が世界の地ビール図鑑を読んでいた
私はふと昔の事を思い出す
こうやって私も大人になりたがっていたんだと

24日
植物からは多くの事を学んだ
外に出て陽の光を浴びる大切さ
踏まれても負けない強さを持つ事
だけどなりたいとは思わない

25日
歩道橋の上に置かれたギロチンで
今日も誰かが首を刎ねられた
それは確かに車道に落ちた筈なのだけど
何時も首は何処にも転がっていない

26日
老廃物を吸って空が夜には真っ黒になる様に
疲れた私がお風呂に入ってウトウトしていると
身体中から苦い汁が溢れだし
私は湯船の中に溶けてしまったのだ

27日
悪妻は私に哲学というものを教えてくれた
どうして私は一緒に居るのだろうかとか
普段は最悪なのにどうして時々優しいのだろうとか
色々と考えさせてくれるのだ

28日
シニア割引きを効かせて
500円で象の背中に乗り徘徊する
何だかこの象の歩みの様に
時が大きくゆっくりと動いているようだった

29日
羊の肉が売られている肉屋で
私は贅肉を売りたいと頼む
店主は世の中に無駄な肉は無いと涙し
私は解体され商品棚に並べられた

30日
図書館の中は誰も居なくて
私の本を捲る音だけが館内に響いていた
この本はまだ誰も借りた事が無いらしい
とても良い本だと思えるのだけれどなと思いながらも
私も借りもせず後にした
1日
ビキニを着た労働者達の無抵抗なマーチが開かれる
行進曲は奴隷天国、家畜扱いを表す為に皆が豚の悲鳴を上げる

2日
火星に移住とかそんな事よりも
私達が小さくなる事を選んだ方がよっぽど楽だと思うの
ミニチュアになった街で国で小さな一生を終えるの

3日
民放ラジオからは「今日から世界は平和になりました」と耳に入って来た
私が桃を食べながら過ごしている深夜の事だった
植木鉢の金魚は細かく切った桃の皮を食べている
金魚は告げられる前から平和そうだった

4日
雑誌で裁縫の特集をやっていて
私は母もろくに使わないミシンを取り出し使っている
冬までには時間がまだある
それまでには上手なの作れたら良いな

5日
昔ミスコンにも選ばれたというベテランのスチュワーデスさんは美人だ
これから巨大な私は巨大な珊瑚の上に出来た南の島に行くのだけれど
彼女は私と一緒にこの島に残らずに帰ってしまう

6日
スポーツ新聞ではうちの弟が世界一周したと大々的に載っていた
船の移動はずっとランニングマシーンを使っていたらしい
彼はこれからエステサロンに行く
足の乳酸がとんでもないらしい

7日
少し前は職権乱用している感じの警察もすっかりと真面になった
私は散歩している時に交番のお巡りさんに挨拶をしたくなる
昔はこんな気持ちは無かった
お巡りさんも気のせいか昔より顔が穏やかだ

8日
世界の女性が、光のエスカレーターに乗って太陽に導かれていく
下る者は誰も無く、土産話は誰も持って来ない
地球からどんどん居なくなってしまった
だけどミツバチが増えた、辺り一面蜂蜜塗れだ

9日
レコード針が「ありがとう」と回転しながらメッセージを発信する
忘れ去られた記念切手は、漁業の盛んな港でまだ使われていた

10日
サボテンの朝露を小瓶に集めて日光に当ててると
ミントの香りがする砂糖が出来上がる
私はこれを食パンに塗って食べるのが日課だ

11日
大地が揺れ、国が転覆しそうな天災の日
動物園のパンダ達は檻の中から一斉に居なくなった
数日後、竹藪の中でパンダは見付かった
かぐや姫を探していた

12日
財布を飼っている
こいつはお金やポイントカードばかり食べて
レシートを食べてくれない偏食に私はまいっている

13日
トンネルが開業したその日に汽車は走った
誰も居ないからと私は窓を開けて煙草を吹かす
汽笛の様な口笛を吹きながら
置き去りにされる煙を見ていた

14日
チョコのお返しに溶けないキャンディー
マシュマロデイズ、グローバル規模に縁を結ぶ
幾多の数学でも導けない答えに辿り着く

15日
オリーブオイルの川が流れる街では
滑って転ばない靴が売られている
受験生を持つ家庭ではバカ売れしている

16日
国立公園で指定された場所に人々が集められる
これから合図が鳴ったら此処は戦場になるそうだ
騒がしいサイレンが鳴り響くと同時に
レベル1、猿の襲来が始まった

17日
とある漫画週刊誌には僕達の未来が連載されていた
だけど皆どうでも良いみたいで、打ち切りの展開を迎えている
僕達死んじゃうのかな

18日
精霊が私の周りをフワフワと漂う
冷たい霧が掛かった森へと導かれて
忘れられた教会には生き場を無くした言霊が体を寄せ合っていた

19日
ミュージックが形となって飛び出して
空を高密度の音で埋め尽くす
私達は耳を塞ぎながら見上げると
天を割り大きな産声を上げる赤子が舞い降りて来た

20日
電卓を打つような足踏みをして
動物愛護のデモ行進が始まった
宇宙人とか妖怪が顔を出せる環境をと叫んでいる
こっちはそんな事をされたら怖くてたまらないのに

21日
世界の詩歌は子供達にとって催眠術の様になっていて
効果は書いた詩人ですら知らない
ランドセルの裏にヒッソリと書かれたそれは
一度読んだら後戻り出来ない

22日
誰かの混ぜ込まれた思考がテレビで放送されている
サイケデリックな景色の中で、生やしては千切れてく想像
その中で会話だけが形を崩していなかった

23日
世界の気象がおかしくなって来ているこの頃
何だか私達まで気性どうにかなってしまいそうで
温度を崩さない部屋を蛇みたいに広げて
念の為、精神安定剤なんかも服用している

24日
誰も使わなくなった結核病棟には
用済みになったマネキン達が住み着いていて
人間の真似事をしている
悪い所まで真似しなくたって良いのに

25日
感電してしまう様な恋が出来たなら
それを刺激の無い日々を生きていそうな人に分けてあげたい
電線の中を電流が駆け巡る様な
そんな恋を分けてあげたい

26日
カチューシャが似合う女の子は
隣の町に引っ越してしまった
たまたまその町に用があって出かけた時に
君は僕にとって一番じゃなくなっていた

27日
春一番がせっかく咲いた桜を散らしてしまう
どうしてこうも別れと言うのは
浸かる間もなく過ぎ去ってしまうのだろう

28日
シルクロードにアクセスした時に
笑顔の描かれたクローバーがアップされていて
それを長時間見ていると顔を剥がない限り
ニヤケタ顔が止まらなくなるらしい

29日
野生のマリモが森の中で手足を生やし
湖で泳いでいたりするのを見かけた
私は彼らを高級の苔で釣ろうとしたけど
天然物じゃないと受け入れられなかった

30日
マフィアが今日も夜を騒がしくなるのだろうな
近くのホテルでは、とあるファミリーが密造酒の味見をしている
そこに敵がやって来てたから
多分、もうじき騒がしくなる

31日
エッフェル塔のオーケストラは
崩れるまでその音を止めはしなかった
学校教育がそうさせたんだと
経理をしている男が疑問にそう答えた
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