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更新はゆっくりです。いつか誤字脱字も直して詩集を出したいです。
1日
「私達は決して春を売っていません」と
児童福祉の人は嘘を付く
だけど♂♀のストラップを付けて
濁った眼をした子供達はしている

2日
週刊誌ではこの間
野生動物の歯列矯正をしていた歯医者さんが
噛み殺された事件が計画的犯行だったと記していた

3日
うちのシーサーはいんげん豆が大好きだ
むしゃぶりつく姿は可愛いが
その間に不幸は家に上がり込む

4日
健康を考えて朝食のアンパンを止め
脂肪0%ヨーグルトを食べている
整調しながら今日もピアノの調律をする
詩誌がその様子を優しく見守る

5日
伸ばした髪を大胆にヘアカットして
私は根暗な自分にさようならをした
新しい世界へデビューするのだ

6日
北極のど真ん中に聳え立つ
真っ白なお城の中には白熊の王様が一匹住んでいる
私は王様が好物のコンビーフを届けに
橇を滑らせている最中だ

7日
スーチーパイをしている環境が悪いという事で
世界保健機構は末病管理のシステムを導入し
健康マージャンとして再出発させた

8日
忠犬ハチ公を折り紙供養している時
貝を踏み割るタイヤが砂浜を駆ける
ヴィーナスは参考書の中だけで笑った

9日
左官が山の様な大仏を作るのに
多くの意思が世代を跨いだ
フォークは無駄な機能が付いていて
暗闇でスイッチを押せばチカチカト光る

10日
女性がヨットに乗り四万十川から
海の果てにある国を目指す
標識は無いから交通事故ゼロをモットーに安全運転
風の吹くままに

11日
僅かであるが確実に
あなたとの心のメートルを縮められて
僕は表に出さず心の中でガッツポーズをした

12日
世界が初めて宇宙旅行をしたその日
何だか久しぶりに誰かが居なくなる間隔を思い出しながら
地上から見えない宇宙を見上げた

13日
喫茶店でコーヒーを飲みながら煙草を吸い彼を待つ
隣町と明日から合併を巡って、市民同士で争わなければならない
きっと多くの血が流れ死人も出る
隣町に住んでいる彼とは別れの挨拶を今のうちにしたいのだ

14日
オレンジ―の夕方は何時もより
何だか柑橘類特有の甘くて酸っぱい香りがしていた
私と君は丘でタイタニックの名シーンの真似事

15日
布団の上で黒いシミの塊になった人は
遺言を遺す事も出来ず
最後まで孤独なままだった

16日
女子マラソンに紛れ込んでいたオカマは
完走出来ずに逮捕されてしまった
心は誰よりも乙女なのだから
別に走ったって好いじゃないかと思った

17日
恐竜も騒ぐだけでは食べていけないから
ハローワークに並んでいる
時々だけど警備員をしているティラノサウルスを見掛ける

18日
お香が発明された日に
街の至る所で焚かれ出した
ドギツイ香りと煙に呑まれた街は幻となり
煙と共に消え去った

19日
古い紙に月光を吸わせると
1つの地図が浮かび上がる
それを頼りに山の頂上へ行くと
月明かりを加工して出来た石が沢山転がっている

20日
女子大ではフェミニストが占領していて
「これからは女性優位時代だ」と拡声器で叫んでいた
それを下らないとアイドルがテレビで言った

21日
民が解放された
皆、喜んで毎日お祭りを開いている
これからどうしたら良いか分からなくて
誤魔化しているのだ

22日
今日は地球を清掃する日
粗大ゴミみたいな老人や
不良品の子供、汚い大人は全て
この地球から追い払おう

23日
世界の図書館で子供達が読書している
ある子供が世界の地ビール図鑑を読んでいた
私はふと昔の事を思い出す
こうやって私も大人になりたがっていたんだと

24日
植物からは多くの事を学んだ
外に出て陽の光を浴びる大切さ
踏まれても負けない強さを持つ事
だけどなりたいとは思わない

25日
歩道橋の上に置かれたギロチンで
今日も誰かが首を刎ねられた
それは確かに車道に落ちた筈なのだけど
何時も首は何処にも転がっていない

26日
老廃物を吸って空が夜には真っ黒になる様に
疲れた私がお風呂に入ってウトウトしていると
身体中から苦い汁が溢れだし
私は湯船の中に溶けてしまったのだ

27日
悪妻は私に哲学というものを教えてくれた
どうして私は一緒に居るのだろうかとか
普段は最悪なのにどうして時々優しいのだろうとか
色々と考えさせてくれるのだ

28日
シニア割引きを効かせて
500円で象の背中に乗り徘徊する
何だかこの象の歩みの様に
時が大きくゆっくりと動いているようだった

29日
羊の肉が売られている肉屋で
私は贅肉を売りたいと頼む
店主は世の中に無駄な肉は無いと涙し
私は解体され商品棚に並べられた

30日
図書館の中は誰も居なくて
私の本を捲る音だけが館内に響いていた
この本はまだ誰も借りた事が無いらしい
とても良い本だと思えるのだけれどなと思いながらも
私も借りもせず後にした
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