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更新はゆっくりです。いつか誤字脱字も直して詩集を出したいです。
1日
水面に浮かぶ都を観光
パイン味の煙草で肺を染めて
水底トンネルから魚の泳ぐ空を見上げた

2日
博多人形はパンツの中にハーブを隠し持っていた
人形ハラスメントを受けていた時に
偶然薬の売人と出会ったそうだ

3日
蜂蜜を照り焼いた黄色い砂浜は
風の香りが甘ったるく
ビーチサンダルで蹴る様に掘ると
濃厚な蜂蜜が湧き出る

4日
深い霧の掛かった橋の向こうへ渡る人はいるが
此方へやって来る人はいない
きっと向こうは楽しい事だらけなのかな
何れにせよ、帰らぬ人が増えている

5日
小さな箱の中はハードコアに満たされる
割れた音をかき鳴らし
公転を忘れた惑星の様に暴れ
傷つきながらぶつかり合う

6日
ハムを食べている
これは何かの肉を加工したものではなくて
最初からこういう生き物らしい
最近、魚の切り身って生物も発見されたらしい

7日
バナナの花が咲いている
自力で開く事は出来ず
動物の力を借りて開花するそうだ
なんとも他人任せな生存戦略だろう

8日
屋根の上で寝転がっていると
近くに生えている樹の葉っぱが取れた
それはヒラヒラ私の口元に落ちて来て
緑の髭を生やさせた

9日
野球で疲れた体を癒す為に
マッサージ店で解すことにした
店はツンとする液体に塗れていた
どうやら老廃物が沢山取れたそうだ

10日
この細い道の先には
小さな宿がある
そこに住んでいる娘の
ハートの付いた帽子が風に乗る

11日
スポーツ中継で野次馬が
カメラに向かってピースサインを送った
全国にそいつの顔が流れたが
あれがどんな奴だったか誰も思い出せなかった

12日
私達に刻まれたこの国の歌は
純粋な日本人が居なくなったら
誰かが代わりに歌ってくれるだろうか

13日
大した事は無いのだけれど
何かがあると深読みしたくなった
すると世界はくるりと裏返って
怪奇を覗かせた

14日
思い付いた事が誰かの物にならない様に
私が何もにもならない様に
これからの人生は特許を取っておこうと思う

15日
世界中の争い事が無くなった
怒りと悲しみと血と爆発の日々は
この先は再生するだけ
跡形も残さず

16日
ずっとずっと忘れられない女子大生が居る
禁煙された施設では常にココアシガレットを口に咥えていた
あの甘く、薄いミントの香りを漂わせる彼女の名前は…

17日
パイナップランチャーで撃墜する
木っ端微塵の人の臓物に砕けたパイナップル
俺はそれを見てから酢豚にパイナップルがあると食べれない

18日
避難警報みたいなサイレンが球場から鳴る
蝉の声よりも大きな音だ
これから青春に捧げた想いと時間をぶつけ合う
そんな高校野球が始まる

19日
バイクに乗って旅に出た
日本には美しい場所が幾つもある
私は小さなメモ帳を携帯して
そう感じた場面で立ち止まり詩を作る

20日
剥げた頭に蚊を乗せて血を吸わせてもらう
古い血を吸ってもらい、新しい血を体内から生み出す
更に痒くて頭をゴリゴリ掻く事で
発毛を促進させるのだ

21日
献血の流れた噴水は
動脈の出血の様に見える
どんどん色濃くなるその中で
目的を無くした酸素と栄養の運搬が行われる

22日
卑猥なちんちん電車が
勃起しながら走行している
レールの上でまんまん電車と出会い
ドラマを作る事も無く連結し子供を作った

23日
燃える城の幻を見て
互いに斬り合って死んだ白虎
その時の意思は時代と共に薄れ
千円の木刀となって売り捌かれる

24日
大噴火して逃げ惑う群衆の中
私は山頂に龍の頭を見た
生命も同時に溢れ返り
新興宗教が幾つも出来た

25日
即席ラーメンを食べていると
頭の中がくすぐったくなる
髪を切っている時には背中がくすぐったくなる
こんな人、私以外に居ないだろうか

26日
友達のやっているパワプロを観戦している
こうやって酒を飲み煙草を吸っていると
父親が何故野球を見る時にそうしていたのか
何となく分かる気がして来た

27日
寅さんは男は辛いと言うけれど
女だって辛いんです
男女がどうってより人生が辛いんです
1匙の幸を何処で舐めるかなんです

28日
バイオリンを弾く貴女の手首
横に流れる真っすぐな切り傷
その手首はどんな音が鳴るのだい
血の調べを教えてくれないだろうか

29日
焼肉を皆で囲んで食べている
網目を潜り抜け溶け出す脂
見捨てられた肉は救いの手を差し伸べられ
黒焦げになるまで横たわっていた

30日
冒険家になって色んな所に行って
絶景とか財宝とか沢山見て来た
そんな俺だけどお前が一番そそるんだ
お前の中を冒険して命を落としたい

31日
野菜が足を生やして繰り広げる逃走劇
村人は包丁を持って追いかける
逃げ延びたある一組の野菜は
ヒッソリと山の奥で暮らした
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