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更新はゆっくりです。いつか誤字脱字も直して詩集を出したいです。
ある日
茶の間で武士が正座をしていた
目を閉じて静かに
石の様に黙っていた
勝手に入れたお茶は温くなっていて
湯気を出さなくなっていた
下手な事をしたら斬られると思い
私は静かに部屋へ逃げ
かちゃりと鍵をした
ドアに耳を当てると
玄関が開く音がして
そっとベランダに出ると
武士は山の方へと歩いて行った
ほぉ…と胸を撫で下ろし
茶の間へ向かう
お茶は飲み干されていた

ある日
風も無い海辺に私は居た
ハイライトの吹かした煙は
流されない事に喜んでいる
そんな気がした
自販機で買ったペットボトルの麦茶を
私は喉を鳴らしながら飲む
かつて友達だった鯨が
勢いよく跳び跳ねて
海面に身体を打ち付ける理由を
考えていた

ある日
鼠の集団が逃げていた
もう直
厄が星となり降り注ぐと
逃げ場なんて何処にもないと伝えると
川へ身を投げ自殺を図った
まだ朝だ
死ぬには早すぎる
方舟がきっと何処かにある筈だと
私は山へと入っていく
誰も気付かない場所に
方舟は在ったけれど
苔が生えて
所々が朽ちていて
獣の巣になっていた

ある日
望遠鏡を持った男が遠くから覗いていた
私はカーテンを閉めた
もう一度こっそりと
カーテンの隙間から覗いた時
男はカメラのライトを望遠鏡で飛ばし
私の目を潰した
私の見る風景は巨大な白い円に覆われ
まるで何時までも霧に居るようだった
男はまだ捕まらない
捕まえた所で確かめられない
誰かなんて分からない

ある日
夢が私を連れていく
現じゃ辿り着けない場所へ
ヘンテコだけど知っている
全部記憶で作られているから
物は持って帰れない
長くは居られない
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