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更新はゆっくりです。いつか誤字脱字も直して詩集を出したいです。
午後の八時
目の前に広がる
対岸の火事のピークは
生命の消費による
瞬間だと友人は言う
燃え移り大きくなる
その炎に見とれている
友人は身体を赤く染められたいのだ
青空や夜空が大半を占める一日で
朝焼けと夕方のみが
この星の本当の姿だと
狭い時間の中を信じ生きている

私は友人のポケットに閉まっている
物が何かを浮き出る輪郭から察する
煙草なんて吸わないのにね
それを確かめる一言が
喉元から出そうになっているが
直ぐにそれは胃の方まで引っ込んで
瞬く間に消化される

芽吹くにはまだ早い
名前の分からない雑草が花を咲かせ
虫達が求愛の為に一斉に飛び込む
夜目の鳥が山から羽ばたき
サイレンとそれに近い悲鳴
建造物が抱かれて朽ちる姿
私の遊び心が灯され
この現象の中心に友人は居る

地上の太陽と名付けられた
この対岸の火事を作った友人は
これを越える作品を作ろうと
多くの芸術家を虜にし
これをもう越える物を創れない
多くの芸術家を殺した
友人はそんな芸術界隈に呆れて言う
こんなのアフリカの焼き畑みたいに
手当たり次第に放火すると良いんだと

やがて鎮火した煙が
魂の形になって昇り
灰と炭を雨風が
時間を掛けて砕く
忌々しと人が踏み要らない間だけ
草花に覆われる
本当に見たかったのはこれなんでしょ
友人は何も言わず
ポケットから取り出した
オイルライターをカチンと鳴らす
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